中国や東南アジアに生息する特定外来生物「サビイロクワカミキリ」が茨城県内で初めて、笠間市で確認されたことが16日、分かった。さび色の背中が特徴で、街路や公園、庭などに植えられているマメ科のエンジュやイヌエンジュといった樹木の食害を引き起こす。国内では2021年に福島県で初めて確認されたが、これまで他の都道府県で見つかったことはなかった。
県環境政策課によると、笠間市内にある事業所の敷地内で8月20日夜、いずれも成虫の雄2匹が見つかった。発見者が県に連絡した。1匹は死んでおり、もう1匹は逃げたという。
サビイロクワカミキリは、中国やインド、ミャンマー、タイなどが原産で、23年9月に特定外来生物に指定された。成虫は夏場に出現し、体長は2.6~4.0センチ。さび色の背中に白い斑点がある。夜行性で、主に夜間に産卵する。
幼虫は2年ほど樹木の内部を食い荒らして過ごす。幼虫が出すフラス(木くずとふんの混合物)や、産卵時に腹部から出す体液で産卵痕を塗り固めた「産卵マウンド」が生息の目印となる。
福島県自然保護課によると、21年10月に同県郡山市で初めて確認された。22年度の調査では、県中地域を中心に19市町村で生息が確認され、現在は「さらに広がっている可能性がある」という。街路樹の被害が目立ち、被害木の伐採や薬剤散布といった防除が進められている。
茨城県はサビイロクワカミキリを発見した場合、その場で駆除し、県や市町村へ情報提供することを呼びかけている。県環境政策課の担当者は「情報収集の網を広げて、もし新たに見つかった場合は、市町村と連携して適切な対応に努めていきたい」と話した。
