クローンで増える外来種のザリガニが、愛媛県松山市の泉で次々と見つかりました。元々飼育されていたものが野生化したようですが、繁殖力が強く、環境への影響が大きいことから県が注意を呼びかけています。
今回見つかったのは「ミステリークレイフィッシュ」と呼ばれる外来種のザリガニ3匹です。3匹ともメスで、体長はおよそ4〜7センチでした。
5月31日に松山市の男性が2匹を捕獲し、県生物多様性センターに連絡。センターがミステリークレイフィッシュと断定しました。現地では6月3日にも、センター職員がさらに1匹を捕獲したといいます。
県生物多様性センターの担当者によると、今回の場所では2016年にもミステリークレイフィッシュ1匹が見つかっていることから「定着している可能性も考えられる」とのことです。
ミステリークレイフィッシュは原産地不明のザリガニですが、国内にはペットとし持ち込まれとみられています。
1匹しかいなくてもクローンで増えるため、国は2020年11月に特定外来生物に指定、飼育や販売、譲渡、移動や野外へ放すことが法律で禁止されています。