富士山の外来植物対策 周辺を訪れる車のタイヤを調査 外来植物の種子の有無を分析 山梨

 富士山で生態系への影響が懸念される外来植物の対策です。県は麓と5合目を結ぶ富士スバルライン周辺を通過する車の調査を始めました。

 富士山では、5合目のセイヨウタンポポのほか 麓とつながる富士スバルラインでもオオキンケイギクなど生態系への影響が懸念される外来植物が確認されています。

 こうした外来植物の種子が車のタイヤに付着して広がっている可能性があることから、県は富士スバルライン周辺を訪れる車を対象とした調査を開始しました。

 調査は県の内外を問わず協力者を募り富士山科学研究所の敷地内で車のタイヤ周辺を洗浄して付着物を回収。その後、外来植物の種子の有無を分析するということです。

 1台あたりおよそ30分で、県によりますとタイヤへの種子の付着を調査する方法は国内でも珍しいということです。

県自然共生推進課 小泉友則課長:
「生態系を乱すということで外来植物は繁殖力も強いものですから、しっかり活動しなければならない」

 調査期間は富士山が開山し多くの人が訪れる今年9月までで、30台の調査を予定しています。

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