在来種の生き物守る 佐賀市の水路で外来種の水草「コウガイセキショウモ」除去【佐賀県】

 水路やクリークなどに生息する在来種の魚や水生植物を守ろうと、佐賀市で地域住民などが外来種の水草の除去作業を行いました。

【長島記者】「こちらが繁殖力の強いコウガイセキショウモです。地域住民が冷たい水の中に入り除去作業を行っています」

 外来種の水草の除去は佐賀市内に張り巡らされている水路やクリークなどにいる在来種の魚や水生植物の生息環境を守ろうと行われているものです。佐賀市の佐賀南ロータリークラブが中心となって取り組んでいて、23日は地域住民や付近の学校の生徒や学生などおよそ80人が参加しました。

 コウガイセキショウモは国の重点対策外来種に指定されている水草で、観賞用で輸入されたものが野生化したとみられています。雌株だけで増えるうえに、葉や茎を取り除いても残った根などから再生するため非常に繁殖力が強いのが特徴。川底に絨毯のように密集して群生するため、放置すると在来種の魚や水生植物が生息できなくなるということです。

【参加した学生】「絶滅危惧種などが増えてきているという話もしていたのでそのなかで生物を助けることができたらよかったかなと思う」

【佐賀南ロータリークラブ・奥田律雄会長】「佐賀市はクリークや水路が多いまちだと思う、そのクリークや水路に実は外国産の水草が増えていると。以前のクリーク、佐賀のまちを取り戻したい、そういう気持ちでがんばっている」

 この水草は水の通りを悪くすることもあり、参加者は冷たい水に浸かりながら2時間ほどかけてコウガイセキショウモを取り除き、軽トラック6台分が集まったということです。

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