クローン増殖ザリガニ「ミステリークレイフィッシュ」初確認の池、今も立入禁止 那覇

 【那覇】那覇市の天久ちゅらまち公園内の池で特定外来生物のザリガニ、ミステリークレイフィッシュが県内で初めて確認されたことを受け、10月30日から立ち入り制限が続いている。

 環境省沖縄奄美自然環境事務所は「ザリガニ類の根絶を目指し、防除の方法を検討しているところ」と説明、立ち入り制限の解除時期は未定だという。

 天久ちゅらまち公園の池にはテラピアや亀などがすみ着いており、夏にはハスの花が咲き乱れる。特定外来生物が見つかるまでは、釣りをして遊ぶ子どもたちの姿が見られた。現在は池の周りに囲いのネットが設けられている。

 沖縄奄美自然環境事務所は10月29日、市民が8月に捕獲したザリガニがミステリークレイフィッシュだったと発表。「単為生殖し1個体からでもクローン増殖する。生きたままの運搬や飼育が法律で禁じられている」として、池から持ち出さないよう呼び掛けた。

 ミステリークレイフィッシュはアメリカザリガニに比べて背中の溝が広いのが特徴。問い合わせは沖縄奄美自然環境事務所、電話098(836)6400。  
(名城知二朗通信員)

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