クビアカツヤカミキリ被害 1万本超 8市町村で新たに確認

 特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」による樹木の被害が今年度初めて1万本を超え、新たに利根沼田地域や吾妻地域の8つの市町村で被害が確認されました。

 クビアカツヤカミキリは、中国やベトナムに分布する体長が2センチから4センチ。体全体が光沢のある黒色で首に見える部分が赤い昆虫です。樹木の内部を食い荒らし枯れさせることから特定外来生物に指定されています。

 県内では、2015年に生息が初めて確認されてから被害が広がっています。県のまとめによりますと、今年4月から8月末までに被害を受けた樹木は、24市町村で1万508本にのぼり、前の年から約2800本増加しました。

 調査開始以来初めて1万本を超えたほか新たに沼田市や渋川市、富岡市など8つの市町村でも被害が確認されました。これまで被害が多かった東毛地域で減少する一方、利根沼田や吾妻地域で新たな被害が確認されていて県では車両などに付着して被害が広がっている可能性があるしています。県では、薬剤の注入による防除や早期に発見・駆除するなど取り組みを強化して被害の拡大防止を図るとしています。

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