外来植物オオバナミズキンバイを除去、学生ら150人が汗 滋賀の琵琶湖岸

 滋賀県草津市北山田町の琵琶湖岸でこのほど、全国の大学生ボランティアらによる外来水生植物オオバナミズキンバイの除去活動が行われた。残暑が厳しい中、学生ら約150人が胴長で湖に入り、仲間と協力しながら茎や根を引き抜いた。

オオバナミズキンバイは繁殖力が強く、生態系や漁業に悪影響を与えている。除去活動はNPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)が2013年から取り組んでおり、これまでに73回、延べ1万2700人が参加しているという。新型コロナウイルスの感染拡大以降は活動の縮小を余儀なくされたが、3年ぶりに大人数での作業となった。

 今回の活動場所は、重機が入れないヨシの植栽地。拡散リスクは低いとされていたが、植栽地の外側にも繁茂が確認されており、全域に流出するのを防ぐため緊急的な除去が必要となっていた。

 学生たちは9日から3日間の日程で参加。腰まで水に漬かりながら、茎がちぎれないように丁寧に引き抜いた。「エッサエッサ」などと元気に声を掛け合って外来水生植物に立ち向かっていた。

 初めて参加した日本体育大4年の女子学生(22)は「環境保護に関心があり、大変だと聞いていたが挑戦したかった。オオバナミズキンバイだらけだった場所で水面が見えた時は達成感を味わえた」と話した。

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