特定外来生物“ブラジルチドメグサ”を駆除【佐賀県】

 クリークに生い茂る外来種の水草・ブラジルチドメグサの駆除が、上峰町で行われました。


 リポート:「上峰町内のクリークです。あちら奥に見えるのが、ブラジルチドメグサです。クリークの一部を覆っていて、水の流れを止めてしまっています。」
 南米原産の水草・ブラジルチドメグサ。環境省の「特定外来生物」で、野外に捨てたり、種をまいたりする行為を規制する県の「移入規制種」に指定されています。ところが、町内のクリークには、20年ほど前から増殖。流れがせき止められ、病害虫が発生したり、ポンプの周囲を覆った水草が水の汲み上げを妨げ、田植えに悪影響を与えたりといった被害が報告されてきました。
 こうした中、17日、町の緊急対策として農家など約10人が水草を撤去。暑くなるこの時期は、繁殖力が強くなることから、重機などを使って根から抜き取っていきました。
 集落支援員 高島一二三さん:「(繁殖力が)恐ろしいです。まず治水対策ですね。要するに農業用水の確保のためにこのまわりの水草は全部撤去するというのが基本。」
上峰町によりますと、現在、江迎地区のクリークの15カ所にブラジルチドメグサが確認されていて、今 年中には、すべて撤去するということです。
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