2005年12月18日

県立体育館前に敷設、観光船寄港へ 大津市、浮桟橋移設計画固まる

 滋賀県大津市が琵琶湖汽船(本社・大津市)から浮桟橋を無償で譲り受け、琵琶湖岸に移設する計画の概要が、17日までに固まった。同市におの浜4丁目の滋賀県立体育館前の琵琶湖岸に「におの浜観光桟橋」の名称で敷設し、観光船「ミシガン」などの寄港に使う。開会中の12月市議会に提案している桟橋設置条例の成立を待って、来年3月の「びわ湖開き」に間に合うように整備する。

 移設するのは、琵琶湖汽船が大津市茶が崎の「びわ湖パラダイス港」で使っていた長さ76メートルの鋼鉄製の浮桟橋。桟橋の修復や移設設置に要する約3000万円は、ミシガンなどを運行する琵琶湖汽船と、敷設場所に近い大津プリンスホテルが負担する。
 市は条例の成立後に、県から河川占有許可を受けて整備にかかり、来年3月にも利用を始める方針。桟橋の管理に必要な年間約80万円には、ミシガンなどの観光船から徴収する桟橋使用料を充てる。安全確保のため、桟橋は使用時のみ開け、通常は閉鎖する。
 市内からの湖上遊覧者は、ミシガンが就航した1982年には年間40万人以上を数えたが、年々減少。最近はやや持ち直しているものの、30万人ほどに落ち込んでいる。市は、ミシガンをはじめとする観光船の寄港を促し、大津プリンスホテルなど周辺の宿泊施設ともタイアップして、湖上観光の活性化を図りたいという。
 市観光振興課は「大津港を含め、なぎさ公園に2カ所の寄港地ができ、乗船客にはより便利になる。四季折々の湖上観光イベントを企画し、観光客の増加につなげていきたい」としている。
(京都新聞)

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Posted by jun at 2005年12月18日 10:21 in 内水面行政関連

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