2005年12月18日

希少種の保全訴え 泡瀬埋め立てで市民団体

 泡瀬干潟を守る連絡会(内間秀太郎共同代表)、泡瀬干潟生物多様性研究会(山下博由代表)は16日午後、県庁記者クラブで記者会見し、泡瀬地区埋め立て事業の浚渫(しゅんせつ)予定地やその周辺で、絶滅が危惧(きぐ)される貝類32種類(生息19、死殻13種)が確認できたと発表し、事業主の沖縄総合事務局と県に対し浚渫予定地の生物調査と保全策を検討することなどを訴えた。

 同埋め立て事業をめぐっては、総合事務局と県が今月7日、埋め立て区域や周辺海域で「改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物動物編・レッドデータおきなわ」に記載された魚類、甲殻類、貝類計103種の生息を確認したとの報告書を知事あてに提出している。
 このうち貝類は90種が報告されたが、連絡会は「浚渫予定地に何種類生息しているかは明記されていない」と指摘。さらに、連絡会が確認した32種のうち10種が知事報告では確認されていないとして「浚渫予定地は極めて貴重な生態系」と強調した。
 関係者は会見後、県文化環境部環境政策課に、浚渫予定地の絶滅危惧種の調査や保全を申し入れた。(琉球新報)

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Posted by jun at 2005年12月18日 10:10 in 自然環境関連

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