2005年11月21日

ワカサギ釣り:太公望もがっかり アオコ繁殖で餌不足、中止に−−鳴沢湖/群馬

 箕郷町富岡の鳴沢湖で、今シーズンのワカサギ釣りが中止となった。植物性プランクトンのアオコが繁殖したことによる餌不足が原因とみられ、試し釣りで釣果はさっぱり。中止は01年のオープン以来初めてで、解禁を待ち望んでいた太公望をがっかりさせている。【深谷徹夫】

 鳴沢湖は高崎市、群馬町、箕郷町の1市2町約680ヘクタールの水田を潤すかんがい用水のため造られた湖。観光振興を目的に箕郷町は鳴沢湖をワカサギ釣りの名所にしようと毎年10月末から翌年3月上旬まで開放している。シーズン中は近隣から5000〜6000人の釣り人が訪れる。
 町産業振興課などによると、今年4月に嬬恋村・田代湖産のワカサギの卵7000万粒を放流した。解禁前の9〜10月に計5回、釣場管理事務所員やベテラン釣り師4〜8人が試し釣りしたが、わずか1匹釣れただけ。当初、10月22日に解禁予定だったが、延期して様子を見たものの魚影は見られず、今月から正式に中止を決めた。
 同管理事務所の調査では、卵がふ化した時に植物性プランクトンの塊によるアオコの発生で、ワカサギの餌となる動物性プランクトンが不足したのが原因とみている。現在、湖底の土壌に石灰をまいてアルカリ性の土壌に改良するため、湖の水を抜く作業が続けられている。最近では問い合わせの電話もなく、同事務所員は「来季にかける」と漏らす。11月19日朝刊(毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-群馬-毎日新聞

Posted by jun at 2005年11月21日 13:43 in 内水面行政関連

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