サイカチ沼に家電ごみ　大量不法投棄　仙台市が調査へ

　仙台市青葉区上愛子のサイカチ沼に、洗濯機や冷蔵庫など家電製品の廃品が大量に不法投棄されていることが16日、分かった。仙台市は廃棄物処理法違反の可能性もあるとみて調査する。

　不法投棄されているのは、沼の北側と西側の計3カ所。いずれも沼沿いを通る道路の近くで、洗濯機と冷蔵庫計十数台が捨てられていた。

　定期的に沼を清掃している釣り愛好家らによると、釣り人が10月30日、沼に浮いている数台の洗濯機などを発見。今月6日に訪れた際には、10台以上に増えていたという。洗濯機と冷蔵庫はテレビ、エアコンとともに家電リサイクル法の対象品目。処分する場合、消費者にはリサイクル費用の負担、小売業者にはメーカーへの引き渡しが義務づけられ、2001年の法施行後、不法投棄が目立っている。

　サイカチ沼の水は農業用水として利用されており、管理する市農林土木課は「極めて悪質な行為。山中ではなく沼に捨てたのは、沈んでしまえば見つからないと考えたのではないか」と憤慨している。

　市廃棄物管理課は現地調査する方針で、「投棄者を特定できれば、警察に告発したい。判明しない場合は市の負担で処分することになる」と話している。
（河北新報）

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Posted by jun at 2005年11月17日 15:00 in 自然環境関連