2005年11月10日

ビオトープの水質浄化など報告 琵琶湖の水質浄化で研究発表会

 琵琶湖の水質浄化に関する研究発表会が9日、滋賀県大津市におの浜1丁目のピアザ淡海であった。ビオトープ(動植物の生息空間)の水質浄化作用など、琵琶湖・淀川水質保全機構が手掛けた研究の成果が報告された。

 発表会は、淀川流域の府県や民間企業でつくる同機構に研究を委託している国交省近畿地方整備局や滋賀県の主催で、隔年で開いている。
 国交省琵琶湖河川事務所が内湖の復元を目指して、野洲市野田の家棟川河口部に農業排水を引いて整備したビオトープでは、排水が流入する時と琵琶湖に流出する時の水質を3年間調べ、比較した。その結果、排水がビオトープに滞留する間に、湖の富栄養化につながるリンや窒素が底に沈殿し、湖の水質浄化に効果があることを確認した。一方で、浮遊物質の沈殿率は次第に低下し、浄化の効果は年ごとに薄れることも判明した。
 また、施設内では、昆虫や魚が徐々に増えており、内湖の復元に向けてデータの収集が進んでいることも報告された。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年11月10日 11:11 in 魚&水棲生物, 自然環境関連

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