川崎市高津区千年の路上で8日朝発見されたオオサンショウウオの所有者を名乗る男性が、同日夜、神奈川県警高津署に届け出た。男性は所有者と確認され、午後11時半ごろ男性に返却された。
同署によると、男性は発見現場近くに住む建設会社役員(40)で「2年ぐらい前に中国産のオオサンショウウオを仕事仲間からもらった」と話している。屋外の水槽でペットとして飼育していたが、逃げ出したらしい。男性の家族が同日午後5時ごろ気付いた。
オオサンショウウオは特別天然記念物。男性に返されたオオサンショウウオが天然のものである場合、それを捕獲すると、天然記念物の種の保存に影響を与えるとして文化財保護法違反の疑いがあるという。しかし、オオサンショウウオは環境の変化に弱いことから、同署は暫定的措置として本人に返し、引き続き入手経路について調べを進めるという。【野口由紀】(毎日新聞)