2005年10月04日

アカメ:絶滅危惧1A類の幼魚採取、高知で魚観察会 /高知

 絶滅危惧(きぐ)種のカニ・シオマネキの生息で知られる高知市中心部の新堀川で2日、魚の観察会が行われ、県レッドデータブックで絶滅危惧1A類に分類されている魚・アカメの幼魚9匹が採取された。

 アカメはおもに四国南部と九州東南部に生息する汽水魚で、赤い目が特徴。幼魚期には河口の汽水域で生活するが、水質のよい場所にしか住まず、都市部で見つかる例は非常に珍しいという。
 この日は安芸市のアカメ研究家・長野博光さん(54)と高知大理学部の学生らが引き網を入れ、約2時間の間に5センチ前後のアカメの幼魚9匹を採取。1匹は研究用に飼育し、残りは川に戻した。ほかにはウナギ、ハゼなども採れた。
 観察会を主催した「浦戸湾を守る会」の田中正晴・事務局長は「30年前はパルプ廃液でヘドロがわいていた川が、これだけの自然環境を取り戻した。今後もこの環境を守っていきたい」と話していた。【袴田貴行】

(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2005年10月04日 08:26 in 魚&水棲生物

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