2005年10月05日

ピーク時から4割減 琵琶湖外来魚

 【滋賀県】外来魚駆除を続けている県は4日、琵琶湖全域に生息する外来魚が、ことし春の時点で、ピーク時(2002年春)の約6割に減少したとする生息量推定を明らかにした。ブラックバス、ブルーギルとも小型化しており、県はより効率的な駆除方法を検討し、「外来魚ゼロ」を目指す。 (宇佐美 尚)

 県議会一般質問で、橋本俊和農政水産部長が答えた。県水産課によると、駆除事業やリリース禁止など、2002年度からの3年間で約1400トンの外来魚を回収。回収された魚の体長などから資源学的に分析をすると、2002年春に約3千トンと見込まれた外来魚の生息量は、ことし春の時点で北湖で約1200トン、南湖で約600トンの計約1800トンまで減少したと見られるという。
 今後は、捕獲しにくくなることが予想されるため、県は日よけを付けるだけで、産卵期の魚が掛かりやすくなるという「遮光型かご網」を活用するほか、冬場に漁港などに集まりやすいという、新たに分かった習性を利用して駆除を続けていく方針。人工の産卵場所を設置し、外来魚の産卵後に引き上げるなど、繁殖抑制策も検討していく。
 橋本部長は「今後とも、外来魚の生息量ゼロを目指して、知恵と工夫を凝らしていく」などと決意を述べた。(中日新聞)

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Posted by jun at 2005年10月05日 13:22 in ブラックバス問題

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