2005年10月04日

「池の生態系戻そう」古座川町池野山 ブラックバス駆除

 古座川町池野山の新池(約500平方メートル)で2日、従来の生態系に戻そうと、水を抜き、ブラックバスの捕獲作戦を展開。5、6年前から繁殖し、ハエやコイ、エビなどがいなくなってしまったためで、水を抜くのは約15年ぶり。

 池野山区の有志でつくる池野山壮年会が8月、池野山区に申し入れ、水利実行組合と協力して実施。区民ら約50人が見守った。

 新池は区管理の農業用ため池。前に水を抜いた時は40-50センチのコイなどが泳いでいたというが、バスフィッシングブームを機にブラックバスが繁殖し、本来の生態系が変わってしまったとして、実施に踏み切った。

 この日は午前7時半からポンプを使って水を抜き、5人が手や網で捕獲した。40センチを超えるブラックバス約60匹やフナ約10匹のほか約1.4キロと大きなウナギも捕れたが、コイはいなかった。フナは40センチなど大きいものばかりで、稚魚はブラックバスだけだった。

 谷太区長は「昔のように戻したい。様子を見て、飼っているコイを放したい。ブラックバスを撲滅したいが、泥の中に卵が死なずに残っていると思うので、なかなか難しい。また繁殖したら水を抜きたい」。壮年会の尾崎昇さんは「釣りは禁止したくないが、釣る人の楽しみでブラックバスを放さないでほしい」と話した。

 ブラックバスの一種、オオクチバスとコクチバスは6月から施行された外来種被害防止法で、原則として輸入や譲渡、飼育、遺棄が禁止されている。

 区では、オオクチバス、コクチバスやブルーギルなど特定外来生物の持ち込みを禁止する看板を立てる案が出ている。

+紀伊民報AGARA
+紀伊民報AGARA-「池の生態系戻そう」古座川町池野山 ブラックバス駆除

Posted by DODGE at 2005年10月04日 08:20 in ブラックバス問題

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