大阪府を流れる淀川の河川敷の入り江「ワンド」に、外来種の浮草「ボタンウキクサ」が大量に繁殖している。守口市大庭町側の淀川にはやや縮れた緑の葉が水面に生い茂り、まるでレタス畑のような光景が出現している。
ボタンウキクサは熱帯系の外来種で、外見から通称も「ウオーターレタス」。
熱帯魚を飼育する水槽に入れるため、輸入されている。国交省淀川河川事務所によると、平成十三年ごろから見られるようになったといい、川に捨てられたものが次第に増えたらしい。
ワンドは稚魚など魚類にも重要な生息場所。大量に繁茂すると水中に光が届かないうえ、酸素が不足する可能性もあり、専門家は「生態系への悪影響も懸念される」と指摘している。(産経新聞)