2005年09月11日

県、全国初の外来動植物規制32件指定へ /佐賀新聞

 外来種動植物の移入規制問題で、県環境審議会(会長・友国勝麿佐賀大教授)は8日、放流などを禁止する「規制指定種」にブラックバスなど32件を指定する県の案を了承した。釣り愛好家などに規制反対の声が強かったブラックバスについては、流失防止対策を施すことを条件に、釣った魚をその場で放すキャッチ・アンド・リリースを認める「例外区域」を設けるとしている。

 県は同審議会の答申を受けて10月には規制指定種を告示。業者などの申し出を受けてブラックバスのリリースを許可する区域について決めた上で来年4月から施行する。国は今年6月、外来種被害防止法を施行したが、県が条例に基づき独自に移入規制種を指定するのは全国で初めて。

 移入規制種に指定されるのは、ホテイアオイやボタンウキクサなど植物18件、ブラックバスやブルーギルなど淡水魚7件、カミツキガメなど両生類・は虫類3件、アライグマなどほ乳類4件。指定を受けた動植物は地域の生態系に影響を及ぼさないように、野外に放ったり、種子をまくことが禁止されるほか、所有者は県が定める基準にそって飼育するなどしなければならない。

 ブラックバスについては「生態系保全の観点から生息地域を拡大させないことが重要」としながらも、バス釣りによる地域経済への効果などを考慮。県内6つの1、2級河川流域ごとに1、2カ所の「例外区域」を設けることにした。

 この問題では県が今年1月、県内の生態系に影響を与える可能性のある外来種106件のリストを公表。県民などからの意見募集では、ブラックバスについて釣り業界などから規制反対の声が寄せられていた。

佐賀新聞

Posted by jun at 2005年09月11日 00:58 in ブラックバス問題

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