2005年08月30日

BASSが来季Eliteシリーズ、ツアーの概要を公開

elitelogo1.jpg 8月26日、BASSはかねてから噂となっていた来季BASS CITGOバスマスター“Eliteシリーズ”の概要を発表した。来季バスマスターツアーのエントリーフィーや参戦者数、ペイアウト、またペイバックについてアングラーから不平不満の声が募っていたのは、当サイトトップニュース(8月19日付け)でお伝えしたとおり。BASS参戦選手を中心として発足した選手をサポートする組織(会社)PAAとESPN/BASSがミーティングを重ね、来季ツアーについて協議。この度、BASSは2006年度のトップカテゴリー・トーナメントをEliteシリーズと公表。オープン戦が消滅し、“ノーザンツアー”や“サザンツアー”と称されるニューカテゴリーを開幕する。

 BASSの副社長でありジェネラル・マネージャーのドン・ラッカスが今回のプレスカンファレンスで「BASSがやるべき仕事は、トーナメントフィッシングをワンステップ引き上げることだ」と語ったように、今回の大変革は前季ツアーに参戦したアングラーだけでなく、これからツアー進出を夢見る者、他団体に参戦する者や関係者、そして我々のような観戦者に大きな衝撃を与える内容となった。来季ツアーを半年後に控え、BASSは1度発表したトーナメント内容を大幅に修正。バストーナメント史上最大級のシーズンの到来を示唆する。


CITGOバスマスターEliteシリーズ
 来年3月に開幕するEliteシリーズは、バストーナメント史上もっともゴージャスで殺伐とした内容と選手層によって開催される(このシリーズは当初予定されていた来季CITGOバスマスターツアーをEliteシリーズと改名したもので、昨シーズン行なわれていたElite50シリーズとは異なる)。1位に10万ドル、そして50位に1万ドルが賞与される高額ペイアウトを導入。定員100名とされているが、2006年シーズンはトランジッションにあたるため100名を越える選手が出場枠に入っている。基本的に2004-2005年シーズンのAOYランキングから100名を選出。2002-2006年までのクラシック優勝者と2001-2005年までのAOY、そして2005年シーズンに100位以内でフィニッシュしたが前述の規定から外れたアングラー17名、オープン戦から勝ち上がった110名とフェデレーション枠も出場規定に入っているため、現在のところ242名が来季Eliteシリーズにクオリファイされる予定。しかし、何らかの理由で出場を事態する選手もいると思われるため、参戦者数は流動的になると予測されている。
 一方、2007年シーズンへのクオリファイ方式は:過去5年間のバスマスター・クラシック優勝者とAOYホルダー、2006年シーズンのポイントレースからトップ70、ノーザンツアーからトップ5、サザンツアーからトップ5と、セカンド・チャンス・クオリファイアー・トーナメントからトップ10が招集される。
 またEliteシリーズのエントリーフィーは5000ドルに確定している。
 大会は4日間の日程で開催される。本戦3日めはトップ50に絞られ、最終日にはトップ12が進出し、4日めのみスポンサーボートを使用。ウエイトは初日から持ち越しで競技される。


majorlogo1.jpgバスマスター・メジャーズ
 旧Elite50の2006年度版としてデビューを果たすのがバスマスター・メジャーズと呼ばれる大会で、全3試合が予定されているのは周知のとおり。メジャーズはEliteシリーズとは異なり、独立したトーナメントとして開催される。ノーエントリーフィーで、しかも優勝賞金が25万ドルといった部分に現在注目が集まっている。またこれら3試合は、ESPNで放送される(今季バスマスターツアーや来季EliteシリーズなどはESPN2で放送。ESPNは基本的にメジャースポーツを取り扱うスポーツ総合チャンネルで、ESPN2ではそれ以外のスポーツ、たとえばモータースポーツやアメリカではマイナーなサッカーなどを放送している。しかしメジャーズの最終日は同日にESPN2でも放送される)。
 メジャーズには、生涯獲得賞金額のトップ10、2004-2006年度のメジャーズのAOYポイントからトップ40(2006年度に開催される大会は、毎試合終了後にポイントを換算しクオリファイを随時決定)、そして事前にクオリファイがアナウンスされている選手の計50名が参戦。2007年シーズンには、2007年度クラシック優勝者、2006年度AOY、2006年に開催された各メジャー大会の優勝者、そして2006-2007年度のAOYランキングからトップ47がクオリファイされる。
 大会は4日間の日程で開催され、3日めにはトップ12が進出し、ウエイトがゼロに戻されてリスタートされる。最終日はトップ6名に絞られ、ウエイインは同日にESPN2で放送される。3日め以降、アングラーはマイボートから6ホールコースを巡って競技を行なう(1ホール1時間10分で循環し7時間を消化。8時間めは自由にコースを選んで競技する)。


tsua1.jpgCITGOバスマスター・ノーザンツアー&サザンツアー
 バスマスターツアーが、Eliteシリーズへのクオリファイ・カテゴリーとして2分割され、ノーザンとサザン戦で開幕する。現在4地区で開催されているオープン戦が消滅し、ツアーと合体するかたちで再スタートを切る。優勝者には賞金と賞品で総額7万5000ドルが贈られるほか、60位にまで賞金が授与される。各シリーズが全5戦を開催し、エントリーフィーは1500ドル。
 2006年度クオリファイアーは基本的に2005年度ツアー参戦者で、その他各オープン戦からトップ50、ESPNアウトドアーズ・ウィークエンド・シリーズ(EOBS)のチャンピオンシップ出場者とフェデレーション枠の総勢150名を予定。
 各シリーズのトップ5は自動的にEliteシリーズに格上げとなり、トップ3はクラシック出場枠を獲得する仕組みだ。また6位から25位までの選手は、次季EliteシリーズにクオリファイされていないElite参戦アングラーと合流し、次季Eliteシリーズ出場をかけて対戦(上記「Eiliteシリーズ」の段落で解説したセカンド・チャンス・クオリファイアー・トーナメント)。ここからトップ10がワイルドカードとしてEliteシリーズへとクオリファイされる。またこの大会の優勝者は、次季Eliteシリーズのエントリーフィーを免除される特典付き。
 サザンツアーは春から夏(1-6月)にかけて開催され、ノーザンは夏から秋(6-11月)にかけて開催される。現在のところツアースケジュールは発表されていないが、両ツアー参戦が可能な日程になる予定だという。
 競技は3日間の日程で開催。最終日へはオープン戦と同様に、トップ50が進出。ウエイトは初日からキャリーオーバーされ、アングラーはマイボートで本戦全日程を競技する。
 2007年度各ツアーへのクオリファイは、各ツアーのトップ50、2006年度EOBSチャンピオンシップ出場者、2006年度Eliteシリーズ出場者、2006年度Eliteシリーズ出場者で同シリーズを80位以下でフィニッシュし2007年度出場枠から外れた選手とフェデレーション枠からの計150名を予定している。


classiclogo2.jpgCITGOバスマスター・クラシック
 2006年度クラシックは2月24-26日の日程でフロリダ州レイク・トホを舞台に51名が出場することが決定している。一方で、2007年度大会は現在開催地は未定だが、クオリファイ方式は決定済み。Eliteシリーズのポイントランキングからトップ36、2006年クラシック優勝者、各ツアーからトップ3、フェデレーションから6名、ESPNアウトドアーズ・ウィークエンド・シリーズ優勝者の総勢50名が、2007年度大会にクオリファイされる。

+Bassmaster.com

Posted by DODGE at 2005年08月30日 11:09 in 海外トーナメント:BASS, スナップショット

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