2005年08月25日

さお釣りでブルーギル駆除 大津の水野さん 2年で1万匹以上

 琵琶湖の在来種を守るために、外来魚のブルーギルを駆除しようと、大津市中庄1丁目の無職水野弘さん(75)が2年前から、さお釣りを続けている。これまでに1万匹以上を釣り上げ、「個人の力は限られているが、少しでも減らすことができれば」と話している。

 水野さんは、環境グループ「なぎさを美しくする会」のメンバーで、湖岸の掃除や琵琶湖の藻を肥料にする実験に取り組んでいる。2003年の春、湖岸を散歩中にブルーギルを釣る男性と知り合い、見よう見まねで釣り始めた。
 03年は5月から11月までに2609匹を釣り、昨年は年間を通じて5432匹を釣った。今年もすでに3073匹を釣っており、合計は1万1100匹を超えた。1日に2時間さおを持ち、多い日には100匹を釣り上げる。釣ったブルーギルは、すべて県の処分場に持ち込んでいる。
 餌は、トウモロコシやサシムシ、ミミズなどを試した末、現在はちくわを使っている。熱心に釣る水野さんの姿に刺激を受け、近くの小学生も釣りを始めるなど、ブルーギル駆除の輪も広がっているという。
 水野さんは効率的に釣るために、水温や天気と釣果の関係も調べることにしており、「大事な琵琶湖を守りたい。駆除のためにブルーギルを釣る人が増えるきっかけになれば」と話している。
(京都新聞)

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by DODGE at 2005年08月25日 10:10 in ブラックバス問題, 魚&水棲生物

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