どう猛なことで知られる北米原産のカミツキガメが22日夕、京都府城陽市寺田北川顔の古川で捕獲された。同市で見つかったのは初めて。関係者は「危険なので絶対に捨てないで」と呼びかけている。
カミツキガメは人間の指を食いちぎるほど凶暴。今年6月施行の外来生物法で飼育が禁止され、既に飼育中の場合は許可申請が必要になった。
捕獲されたのは、甲長22センチのオス。同市平川東垣外、農業木村金二さん(58)が魚を捕ろうと仕掛けていたもんどりにかかった。連絡を受け、城陽署に届けた同市富野南垣内、日本カメ自然誌研究会会員の中川宗孝さん(53)によると、山城地域では八幡市と宇治田原町で捕獲例があるが、城陽市では初めてという。
カミツキガメは、ケージの中でも口を開き、飛びつくように首を伸ばして威嚇している。現地で小学生の環境教育をしている中川さんは「申請の手間もあって捨てたのかもしれないが、こんな所で見つかるとは」と驚き、「カミツキガメは水中の生態系の頂点に位置し、繁殖すれば生態系破壊は免れない。絶対に捨てないで」と話している。
(京都新聞)