2005年08月04日

取水制限:那賀川、再び 22日ぶり−−きょうから、農・工業用25% /徳島

 先月上旬の降雨で下流の取水制限が解除されていた那賀川の上流域で再び少雨傾向が続き、ダム貯水量の減少が進んだため、利水者会議は2日、阿南市の県南部総合県民局で会合を開き、3日午前9時から、農業・工業両用水について、25%の取水制限を実施することを決めた。同川での取水制限は、全面解除された7月12日以来、22日ぶりの再開となる。

 県によると、同川上流にある長安口・小見野々両ダム(いずれも那賀町)の総合貯水率(2日午前0時現在)は、41.2%。数値は1日に3〜2ポイントずつ減少しており、まとまった雨が降らなければ、今月中旬に有効貯水量がゼロとなる可能性もあるという。
 同川上流域は、今年4〜6月の渇水で両ダムの水がなくなり、下流にある川口ダムの底水放流に追い込まれた下流域の企業で減産などによって約49億円の被害が出た。7月上旬にはまとまった降雨があり、取水制限は全面解除されたが、その後はほとんど降らず、7月の平均降水量は229ミリと平年値(459ミリ)の約半分だった。【植松晃一】

(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2005年08月04日 10:37 in 自然環境関連

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