2005年07月02日

名城のお堀にカミツキガメ 専門学校生が生態調査

 【愛知県】名古屋コミュニケーションアート専門学校(名古屋市中区)で環境について学ぶ学生らが二十九、三十の両日、名古屋城のお堀の水質やカメ、魚の外来種の生態調査をした。外来生物法で輸入や飼育が禁止されている北米産のカミツキガメ二匹も見つかり、学生を驚かせた。

 同校では身近な自然の環境保全を考えようと、市も年次の生態調査をしていないお堀を選び、二年前から毎年夏に調査を実施。今年は約五十人が参加した。
 カメの調査では、お堀内の二十五カ所に設置したかご型のわなにかかった九十四匹のうち、北米産のミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)が約半数。在来種のクサガメ、イシガメの数を大きく上回った。特定外来生物に指定されているカミツキガメのうち一匹は全長約五〇センチで約四キロ。ペットとして輸入され、捨てられたカメの多さに学生たちは驚いていた。
 国の特別史跡内では生物の捕獲は禁じられており、学生たちは甲羅に印を付け、体長を測ってから、再び川に戻していった。カミツキガメは調査のため名古屋大で一時保管する。カメの生態に詳しく、調査を指導した愛知学泉大の矢部隆助教授は「外来種は繁殖力が強く、放置すれば在来種が絶滅する恐れがある」と話していた。(太田 朗子)(中日新聞)

+Yahoo!ニュース-中日新聞-

Posted by jun at 2005年07月02日 13:55 in 自然環境関連

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