2005年05月25日

オオクチバス:富士河口湖町で条例可決 ボランティアで持ち出し監視/山梨

 ◇持ち出し発見で警察通報  
 河口湖と西湖からオオクチバス(ブラックバスの一種)の持ち出し防止を図る富士河口湖町の条例案が23日、臨時町議会で可決され、施行された。特定外来生物被害防止法(外来生物法)が6月に施行されるのを受け、国は両湖での放流や飼育を特例的に認める代わりに、持ち出し防止策の整備を求めていた。同町は特例が更新される3年後に向け、ボランティア1000人による監視、指導を行い、持ち出しを見つけた場合は警察に通報する。

 外来生物法はオオクチバスの飼育や持ち出しを禁じている。条例は、監視指導員が定期的に湖畔を巡回し、釣り客や町民に持ち出し禁止を周知徹底するほか、町や町民、漁協、釣り人など関係者の責務を明記し、「町全体で持ち出しを防ぐ体制」(町幹部)を義務付けた。
 町によると、監視指導員は、河口湖、西湖漁協組合員計約350人や河口湖畔にある釣り専門学校の学生約110人などを中心に、24時間体制も視野に入れている。
 外来生物法を巡っては、環境、農林水産両省が、オオクチバスの漁業権を設定している両湖など4湖で、条件付きで従来の漁業権事業を3年間認める方針を出した。
 小佐野常夫町長は取材に「監視体制を確立したことで、特例措置の更新に向け環境省の一定の評価が得られると思う」と話した。【吉見裕都】5月24日朝刊(毎日新聞)

“Yahoo!ニュース-毎日新聞-

Posted by jun at 2005年05月25日 00:46 in 内水面行政関連

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