漁獲量が激減した琵琶湖の固有種セタシジミを復活させるため、漁場整備が17日、滋賀県草津市志那町沖で本格的に始まり、漁船17台が水草約20トンを刈り取った。
午前8時から堅田漁協(大津市)と山田漁協(草津市)の組合員が、「貝桁(かいけた)」と呼ばれる熊手型のシジミ取り用漁具を使い、湖底から約1・5メートルの高さまで伸びた外来種の水草オオカナダモを根から刈り取った。
ワイヤーで漁具と船をつないで湖底を引き始めると、わずか数分で、漁具に深緑色の水草が大量にからみついた。組合員は水草を手作業で外し、船上に積み上げた。
刈り取りは約1週間行い、6月下旬にセタシジミの稚貝を放流する。(京都新聞)