県環境審議会(宗宮功会長)は11日、県内で多種多様な野生生物のにぎわいを保全するため、「生物多様性保全戦略」策定や条例制定など国に先行する制度づくりを検討すべきとする答申を、国松善次知事に提出した。県は今年度、外来種対策や野生生物の生息場所保全への取り組みを盛り込んだ条例案作成を検討しており、シンポジウムを開くなどして機運醸成を図る。
答申は、生物多様性の意義について▽それ自体として尊重すべき価値を持つ▽生態系のバランスを維持し、人間を含むすべての生物の生存基盤▽現在の生活は多様な生物の利用で成り立っている--などとしたうえで、県内でも「今まさに急速に失われようとしており、行き着く先は人間を含む野生生物すべての生存の危機」と指摘した。
対応策として▽県の基本的な「戦略」を策定し定期的な評価と見直しを行う▽鳥獣保護法などの既存制度で対象外の植物や昆虫などの中からも絶滅危惧(きぐ)種を指定し捕獲・採取を制限▽外来種の放置禁止や情報収集体制の整備▽50年後を念頭に生態系ネットワークの将来像を地域ごとに策定▽土地所有者や管理者との協定制度の整備▽情報収集・発信について幅広い研究者などと連携--などを挙げている。
また、県の公共事業の計画・施行時には希少種の重要な生息・生育地への影響を極力回避し、国や他自治体にも同様の配慮を求めるよう注文を付けた。【森田真潮】
(毎日新聞)
Posted by DODGE at 2005年04月13日 10:10 in ブラックバス問題