「外来種被害防止法」の規制対象についての環境、農水両省の意見公募に最終的に約11万3000件の意見が寄せられ、このうち焦点となっているブラックバスの一種オオクチバスを規制対象とすることについては反対が約9万5000件、賛成が約1万2000件だったことが5日、分かった。小池百合子環境相が記者会見で明らかにした。
オオクチバス指定に積極的な小池環境相は「意見公募は、賛成の人はあまり(意見を)寄せない傾向があるが、1万2000件はかなり多い数字ではないか」と話した。
環境省によると、意見公募は1人で何件でも意見を提出できる。反対では「在来種減少はブラックバスのせいではなく環境悪化が原因だ」「釣り業界が風評被害を受ける」、賛成では「在来種を守るために指定して規制を」などの意見があったという。(共同通信)
●同様のニュース
<外来生物>オオクチバス指定反対に9万5千件の意見
小池百合子環境相は5日の閣議後会見で、5月に施行予定の特定外来生物被害防止法に基づく指定リストに対する意見募集(パブリックコメント)の結果を公表した。約11万3000件の意見が寄せられ、焦点のオオクチバス(ブラックバスの一種)の指定反対を求めるものが約9万5000件にのぼり、関心の高さをうかがわせた。指定に賛成する意見は、約1万2000件だった。
特定外来生物に指定されると、輸入や移動が禁止されるため、釣り業界などがオオクチバスの指定に反対していた。このため環境省の専門家会合は一度は指定の先送りを決めたが、小池環境相が異議を唱えて一転して指定リスト入りした経緯がある。
同省は同日午後、専門家会合を開いてリスト入りを最終決定する方針。(毎日新聞)
オオクチバス指定反対が8割超=パブリックコメントで−環境省
小池百合子環境相は5日の閣議後会見で、輸入や移動などを規制する「特定外来生物」の指定に際し、環境省が国民から意見を募る「パブリックコメント」を行ったところ、寄せられた意見の8割以上にあたる9万5000通が、オオクチバス(ブラックバス)指定に反対であることを明らかにした。
同省によると、意見総数は11万3792通で、バス指定への反対意見は9万5620通、賛成意見は1万2195通。同相は、「パブリックコメントには、賛成の人はあまり寄せない傾向がある。1万2000通も多い数字だ」と述べ、反対意見の多さは指定作業に響かないとの見解を示した。
(時事通信)