2005年03月15日

休耕田を活用し「自然水槽」 草津市、ホンモロコ養殖を目指す

 外来魚の食害などで激減している琵琶湖の固有種・ホンモロコの養殖を目指し、滋賀県草津市が同市北山田町で整備を進めていた実験用水槽が、このほど完成した。休耕田を活用した「自然水槽」で、5月初めに稚魚を放し、秋には成魚にまで育てる計画という。

 水槽は、約1160平方メートルの休耕田を利用した。掘削機で10-15センチ掘り、土手を作って側面にビニールシートを張った。全体を掘り下げて水槽状にする方式と、周囲と中央を十字型の溝状に掘る方式を試す。いずれも約350平方メートルで、卵を採る親魚を飼育するビニールハウスも設けた。
 現在は、ホンモロコの養殖に取り組む県内のグループなどから譲り受けた約2000匹の親魚をハウス内の水槽で飼育しており、4月初旬に採卵する。実験用水槽の一角に設けたふ化槽でふ化させ、5月初旬に両水槽に放し、11月ごろまでに7センチ程度に成長させる。市職員や地元の山田漁協のメンバーがエサやりなどの飼育を担当する。
 市は「2年間で養殖の技術を確立し、営業ベースに乗せたい」としている。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年03月15日 06:17 in 魚&水棲生物, 自然環境関連

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