県内で分布拡大 チュウゴクアミガサハゴロモ、果樹などに加害、和歌山

 かんきつ類やイチジクなど多くの植物に害を与える外来昆虫チュウゴクアミガサハゴロモが、和歌山県内で分布を広げている。県鳥獣害対策課は、若い枝に産卵するため、部分的に枝が枯れることがあると指摘している。

 この虫の成虫は体長11~15ミリ。幼虫は、ろう物質の白い毛束をまといクジャクの尾羽状に広がる。大きさは2ミリ前後。県内では数年前から見られるようになり、ここ1、2年は紀南でも多く確認されるようになった。成虫も集団で樹液を吸う。かんきつ類やイチジク以外に柿、モモ、梅、茶、エノキなど幅広く植物を加害する。

 産卵で細い枝が枯れたり、成虫や幼虫が寄生することで、すす病を誘発して果実の品質が低下したりすることが心配されている。

 田辺市秋津町の女性は、昨夏に初めて、イチジクの枝で多くの成虫が吸汁しているのを見かけた。今春には近くにあるサザンカで幼虫が多数発生。レモンでも少数見られた。

 植物防疫所の病害虫情報によると、この虫はカメムシ目ハゴロモ科に属する中国原産の害虫。日本では2017年に大阪府で初めて発見され、全国で確認されるようになった。日本で大きな農作物被害は報告されていないが、韓国では深刻な被害が出ている。

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