外来魚、木場潟に拡大 小松で国内初 北米原産パンプキンシード 水系の池で繁殖 絶滅危惧種の減少懸念

  ●龍谷大など研究
 生態系に悪影響を及ぼす「侵略的外来種」とされる北米東部原産の淡水魚「パンプキンシード」が小松市の木場潟流域の池に国内で初めて確認され、自然繁殖していることが龍谷大などの研究グループの調査によって判明した。同潟にも生息域を広げていることも確認された。雑食性で小さな魚を捕食することから、専門家や地元関係者は潟に生息する絶滅危惧種の減少や流域へのさらなる拡大を懸念している。

 同大生物多様性科学センター博士研究員の伊藤玄さんによると、木場潟近くのため池では、研究グループの一員である環境省関東地方環境事務所の藤田朝彦さんが2024年、パンプキンシードの生息を国内で初めて確認した。

 昨年5月に、同じくグループの一員である龍谷大大学院先端理工学研究科の太下蓮さんが木場潟でパンプキンシードを釣り上げたことから、追跡の生息調査を行うことにした。

 昨年6月と7月、既に個体が見つかっていたため池で漁網を使って採集すると、成魚だけでなく幼魚も確認された。ため池と木場潟で採集した全ての個体の遺伝子を解析したところ、同一系統に由来することが分かった。

 観賞魚として流通していた個体が人為的に放流されたものが、拡散した可能性があるという。

 幼魚が見つかったため池は木場潟と同じ水系に属している。伊藤さんは「断定はできないが、ため池で自然繁殖したパンプキンシードが自力で木場潟に生息域を拡大した可能性が大きい」とみている。

 木場潟には絶滅危惧種に指定されているヤリタナゴ、ミナミアカヒレタビラ、ホトケドジョウといった淡水魚をはじめ、希少生物が生息している。伊藤さんは「生態系に悪影響があるのは間違いなく、人為的な放流に憤りを感じる」と語った。

 潟を管理する木場潟公園協会によると、放流禁止を呼び掛ける看板を設置しているものの、万全とはいえないのが実情だ。代表理事の小田直人さんは「抜本的な対策は現時点でないが、今後について関係機関と協議したい」と話した。

 ★パンプキンシード ブラックバスと同じサンフィッシュ科の淡水魚。成魚は全長15〜20センチ程度。体形や鮮やかな色合いが「かぼちゃの種(パンプキンシード)」を連想させることから名付けられた。現在、日本では輸入は禁止されているが、過去には観賞魚として流通していた。水生昆虫や甲殻類、魚卵などを食べる。

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