3年ぶりに池の水抜いてみた 「夏、いるはずのない魚がいたんです」

 高松市の森林公園にある池で13日、3年ぶりのかいぼりがあり、家族連れが参加した。水質改善のために堆積(たいせき)物を取り除き、外来生物を駆除しながら生き物を観察した。

 舞台は高松市西植田町の「ドングリランド」内に、2003年に作られた約40平方メートルの「トンボ池」。集まった約20人を前にして担当職員の湊千恵さん(47)が言った。「夏場、いるはずのない魚が5匹いたんです」。目撃されたのは、ブラックバスの稚魚。捕獲し、その後は見かけなくなったそうだ。

 ブラックバスは外来生物法で放流が禁止されている特定外来生物。本来、池にいてはいけない魚だ。そんな池の現状を共有してから、かいぼりはスタートした。

 今回初めて、NPO法人「みんなでつくる自然史博物館・香川」に所属する高校生が生き物の解説を担当した。テントウムシが専門の西野輝さん(3年)とゴキブリが専門の飯間湧斗さん(同)。専門にとどまらない豊富な知識を買われ、抜擢(ばってき)された。

 事前に水が抜かれた池から、枯れ葉や泥をすくい取った。泥の中で何かが動くと西野さんと飯間さんが捕まえて、取り囲む子どもたちに解説した。マツモムシにヤゴ、シジミ、ヒル……。

 ブラックバスは見つからなかった。最も多かったのはアカハライモリで51匹。飼育はできるが野外への放出・販売が禁じられた「条件付外来生物」のアメリカザリガニは19匹見つかった。

 参加した香川大教育学部付属高松小5年の堀江柊釉さんは大の生き物好き。家ではペットショップで買ったアカハライモリを飼っているが、野生の個体は初めて見たといい「家の方が太い。エサが多いから」。

 園では今後もかいぼりを続けたいという。捕まえた生き物のほとんどは池に戻した。ただアメリカザリガニは戻せないため、大きくなるのを待って湊さんが食べる予定だ。(渡辺杏果)

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