サクラやウメなど食い荒らす特定外来生物、京都で被害広がる 2市で初確認

 京都府と木津川市、八幡市は20日、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の被害木が両市で見つかったと発表した。両市での被害は初めて。

 木津川市によると、14日に住民から、同市相楽台で幼虫のふんと木くずが混じった「フラス」の発見情報が寄せられた。16日に府と市の職員が現地調査し、遊歩道沿いや公園、民有地でサクラやスモモの被害木計10本を確認した。

 八幡市では、同市男山のくすのき近隣公園でサクラ1本の被害が見つかった。府と市によると、15日にフラスを見つけたと府民から通報があり、16日に調査をしたところ幼虫が見つかった。府と両市は被害木の幼虫を殺し、薬剤処置などをした。

 クビアカツヤカミキリの成虫は首が赤く、幼虫はサクラやウメなどバラ科の樹木の内部を食い荒らし、大量のフラスを排出する。府内では昨年7月以降、被害が相次ぐ。府自然環境保全課は成虫やフラスの発見時に、同課075(414)4706や市町村の担当課への情報提供を呼びかけている。

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