村松裕美甲府市議、路上のアカミミガメを近くの川に 各所騒動も環境省「違反に該当せず」

 環境省関東地方環境事務所は、特定外来生物のアカミミガメとみられるカメを路上で拾い、川に放す様子をSNSに投稿した甲府市の村松裕美市議の行為について、特定外来生物法違反に該当しないと判断し、11日、村松氏に伝えたことが分かった。アカミミガメは原則野外への放出が禁じられているが、村松氏は路上のカメを近くの川に放したに過ぎず、生態系に影響を与えるものではなく、同法が規制する「放出」などに当たらないと判断した。

 村松氏は今回の行為を巡って、環境省に加え、市役所や県庁、市議会から事情を聴取され、一部通信社も報じる事態となっていた。

 村松氏は6月26日、同市内で子供の登校見守り活動中に路上でカメの姿を確認。近所の人らと段ボール箱に入れて、約500メートル先の川に放したという。

 村松氏は産経新聞の取材に、「炎天下のアスファルトにカメがいて、人情的に川に返そうと思った。カメの体に傷があり、放っておけなかった」と話した。カメは甲羅に首を引っ込めており、目の後ろの赤いもようが特徴のアカミミガメかどうか分からない状況だったという。

 村松氏は川にカメを放した様子をフェイスブック(FB)に投稿すると、特定外来生物法違反ではないかと指摘されたといい、村松氏は投稿を削除。その後、市議会など各所に村松氏の行為を問題視する電話が寄せられ、報道されるに至った。

 村松氏は「外来種かどうか多くの人は分からない。善意でした行為だったが、犯罪扱いされるなら、私の今回の行為を問題視して広報してほしい」とも語る。

 環境省によると、アカミミガメは1950年代に米国からペット用に持ち込まれた後、野外に捨てられるなどして大繁殖。在来のカメや水生昆虫の脅威となり、外来生物法に基づき、令和5年6月に野外への放出を禁じる「条件付き特定外来生物」に指定された。

 同事務所の担当者は、路上のカメを近くの川に移動させた村松氏の行為について「新しく生息地を広げたりするものではない。違反に該当しない」と取材に語った。

 村松氏を巡っては、SNS上で台湾出身の芥川賞作家、李琴峰氏をトランスジェンダーだと暴露したとして、李氏が損害賠償を求めて村松氏を提訴している。選択的夫婦別姓に反対するなど保守的な投稿も重ねているが、SNS上で村松氏に対する誹謗中傷も相次いでいる。

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