“最悪”雑草 ナガエツルノゲイトウ 岡山で初確認

 岡山県は、再生力が旺盛で“地球上で最悪の侵略的植物”とも称される外来雑草・ナガエツルノゲイトウを、県内で初めて確認したと発表した。同県病害虫防除所は、農地での発生は確認されていないとしつつ、侵入している可能性もあるため「農家はよく観察して早期の発見を心がけて欲しい」とする。

 1月下旬に、同県倉敷市内の小田川河川敷で発見された。

 同雑草は、南米原産の特定外来生物。茎や根はちぎれやすく、断片が河川や用水を介して運ばれる。福島県以西の26都府県(2024年12月時点)で確認されていたが、中国地方最大の米生産地にも侵入した。繁茂すると稲の生育や機械作業、用水の流れなどを阻害する。

 県は国土交通省や環境省、倉敷市と連携。3月までに防除法を検討した上で、4月から順次駆除を始めるとしている。

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