水路に閉じ込められ動けなくなった「ハクチョウ」お散歩中の園児が発見 正体は…”お騒がせ者”として度々ニュースに登場の外来種「コブハクチョウ」

 12月、米子市内にある水路で「ハクチョウが閉じ込められ動けなくなっている」との情報が取材班に寄せられました。

 見つけたのは、なんとお散歩中の園児たち。果たしてハクチョウは無事に水路から脱出することができたのでしょうか。

12月。
お散歩中の園児たちが真っ先に向かった場所は、米子市を流れる新加茂川の水路です。

そして… 園児は
「ハクチョウさん」「ハクチョウさーん」「おいでー」「おいで」

園児から熱烈な「ハクチョウさん」コールや「おいで」コール。
しかし、そこにハクチョウの姿はありません。
どんな特徴だったのでしょうか?

園児は 「おっきかった」「こんなおっきかった」

園児らによると、そのハクチョウは数日前から同じ場所にいたんだそうです。

 実はこの日の前日、取材班にも「水路でハクチョウが閉じ込められている」との情報が寄せられ現場を訪ねていました。

小崎純佳アナウンサー
「こちらの川からつながる水路にハクチョウがいるということなんですが…いました!」

 水路のふた、「グレーチング」の向こう側にハクチョウがいます。

 子どもたちが言っていたように、かなりのビッグサイズです。

 ハクチョウの全長はちょうど水路の幅と同じくらいで、身動きが取れないのでしょうか?
水路の中ではあまり動かずじっとしていました。

 なぜこんな所に入ってしまったのでしょうか?

 このハクチョウ、その後どうなったのかと言うと…

 園児が通うこども園やほかの市民から通報を受けた県の担当者が、樋門と呼ばれる逆流防止用のゲートを開けたところ、ハクチョウは勢いよく飛び出していったのだそうです。

 どこか水路の上流からやって来たものの、樋門にさえぎられて身動きが取れなくなっていたのでしょうか。
 ようやく脱出できたハクチョウさん、どこに行ったのでしょうか?

園児は
「どこに行ったかわからないけ」
「おうちにいるよハクチョウさん」
「おかいもの」

 今度のお散歩では、悠々と川を泳ぐハクチョウと遭遇できるかもしれません。

 ちなみに、今回見つかったハクチョウは”米子市の鳥”としても親しまれている渡り鳥の「コハクチョウ」と違い「コブハクチョウ」という外来種です。

 近年では各地で「お騒がせ者」として登場するケースもあり、松江市の「くにびき大橋」を堂々と歩く姿が目撃されたり、島根県立美術館の強化ガラスを突き破って館内に侵入したりなど、度々ニュースにも登場しています。

 気性の荒い鳥で人のことを恐れないほか、なかには、冬の時期にやって来るコハクチョウを攻撃して、追い払ってしまうことも…

米子水鳥公園によりますと、人との距離が近づくことで農作物への被害につながる恐れもあるため、接触は避けて見守り続けることが大切だということです。

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