2022年に山梨県内で初めて確認された「地球上最悪の侵略的植物」と言われる水草の繁殖が止まらず、県が対応に追われています。
浅川博仁記者:
「ありますね。川の多くの部分を水草が覆っている。よく見るとゴミも水草の上にとどまっている」
甲府市の笛吹川支流を覆うように生える植物。 「地球上最悪の侵略的植物」と言われる「ナガエツルノゲイトウ」です。
この水草は南米原産の特定外来生物で、繁殖力と拡散力が非常に強いのが特徴です。
山梨県富士山科学研究所 安田泰輔さん:
「水を管理する施設のところにいってしまってその施設が稼働停止になる懸念がありますし、水面が見えなくなるくらい繁殖してしまうので、その下に住んでいる生き物がほとんど死に絶えてしまう可能性がある」
ここはおととし県内で初めて確認された場所で、県が駆除をして一時大半が無くなりましたが、再び繁殖し対応に追われている状況です。
2年前と比較すると、減ってはいるものの未だ根絶には至っていません。
県富士山科学研究所 安田泰輔さん:
「根絶に至る、それを確認するというのは実は非常に難しい作業。当然見落としがでてくる。特にナガエツルノゲイトウは茎が1本あるだけでも再生してしまう。その1本を見逃してしまったらまた増えてくる植物になる」
滋賀県は琵琶湖で繁殖が確認された時に駆除費用に約10億円を費やしたということです。
県内で確認されているのは甲府市の笛吹川支流だけですが、県は、ナガエツルノゲイトウを見つけた場合は連絡するよう呼びかけています。