初夏を迎え、和歌山県田辺市やその周辺の水辺では、カメが甲羅干しをしている。しかし、その大半が特定外来生物(条件付き)のミシシッピアカミミガメ。他のカメを圧倒しているようだ。
田辺市下万呂の天王池でも、多くのカメが岩の上で気持ちよさそうに日光浴しているが、全てがミシシッピアカミミガメ。周辺を見渡しても在来種のニホンイシガメや、クサガメの姿は確認できない。
ミシシッピアカミミガメの幼体は「ミドリガメ」の通称名でペットとして流通。繁殖力が強く、捨てられたり、逃げたりしたものが野外で増え続けている。
昨年6月、外来生物法で条件付きの特定外来生物に指定された。個人での飼育や無償譲渡はできるが、野外への放出、販売や購入、頒布などはできない。