2006年07月14日

郡山産コイ大幅減KHV感染04年比で3割超影響

 市町村では全国一のコイの産地・郡山市のコイ養殖業者のため池などのマゴイが昨年、コイヘルペスウイルス(KHV)に感染した問題で、2005年の市内のコイ生産量が04年の3分の2程度と大幅に減少したことが13日、東北農政局福島農政事務所の調査で分かった。

 同事務所によると、市内のため池から05年に生産されたコイは467トン(速報値)で、04年の700トンに比べ33.3%減少した。一方、福島県全体の生産量は04年が1305トン、05年が1244トン。同事務所は「郡山市の減産はKHVの影響。市の減産が県全体の減産にもつながった」と分析している。

 コイの養殖は、全国生産量の約半分を占めていた茨城県・霞ケ浦が03年、KHVによる大量死で壊滅的な打撃を受けて以降、全国の3分の1を生産している福島県が全国一。特に郡山市内では9業者が29のため池で、県全体の半分以上を生産していた。

 市は昨年のKHV発生後、コイを処分した業者への補償や名物のコイ料理のレシピ集を作成するなど、「コイのまち」復活に躍起。感染が見つかった計6つのため池と貯水池は水を抜き、天日干し殺菌されている。市農林部は「その後の発生はない。県に『早く正常化宣言してほしい』と頼んでいる」と話している。
(河北新報)

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Posted by jun at 2006年07月14日 12:12 in KHV関連

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