2006年06月29日

コイヘルペス:小千谷の2業者で感染、360匹処分へ 県、移動自粛を要請/新潟

 小千谷市の養鯉(ようり)業者で飼育するニシキゴイ3匹がコイヘルペスウイルス(KHV)に感染したことが分かった。県内ではこれまで、一般のニシキゴイ愛好家の池でKHV感染が確認された事例はあったが、業者での発生は初めて。県内外に出荷する市場関係者は競りの自粛を余儀なくされ、「早く元通りになってほしい」と心配している。

 県水産課によると、同市にある養鯉業者2者から今月19日、「5月中旬ごろからコイが死に始めている」との通報が県・内水面水産試験場(長岡市)に寄せられた。
 これまで計約45匹が死んだといい、同試験場が該当する養殖池から3匹を抜き取って調べたところ、いずれもKHV陽性の反応が出た。その後、水産総合研究センター養殖研究所(三重県南伊勢町)に確定検査を依頼、感染が確定した。
 2業者は感染の疑いのある約360匹を処分する方針。県は23日、県内の養鯉業界に対し、コイを他の池や川などに移動させないよう自粛を要請し、KHVの感染経路を調べている。
 一方、同市のJA越後おぢや錦鯉市場は23日以降の競りを自粛。同市の民間市場「新潟錦鯉市場」は26日、競りを行ったが流通量が通常の4分の1程度になった。来月以降、自粛する。同JAの担当者は「出荷の少ない時期とはいえ、少なからず影響はありそう。県は早く安全性を確認してほしい」と話した。【五十嵐和大】

6月27日朝刊
(毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-新潟-毎日新聞

Posted by jun at 2006年06月29日 00:16 in KHV関連

mark-aa.jpg