2006年06月28日

赤野井湾流域を流出水対策地区に 滋賀県、琵琶湖の水質改善目指し

 滋賀県は、本年度中に策定する第5期琵琶湖水質保全計画で、琵琶湖に流入する汚濁負荷を集中的に削減する流出水対策地区に、守山市の赤野井湾流域を指定する。琵琶湖の水質改善を水域ごとに進めるのが狙いで、指定地区での具体的な対策を検討する赤野井湾流域流出水対策推進会議が27日、発足した。
 流出水対策地区は、流域の特性に応じて農業排水や市街地排水などの負荷削減を進めるため、昨年6月に改正された湖沼水質保全特別措置法で制度化された。

 赤野井湾流域では下水道整備などが進んでいるが、湾内の水質はCOD(化学的酸素要求量)が横ばいで、窒素やリンは増加傾向にあるなど、南湖で最も改善が遅れている。
 このため、県は第5期計画で同湾流域を地区指定し、負荷削減に向けた具体的な対策を示す流出水対策推進計画を盛り込むことにした。
 27日には、推進計画案を検討する赤野井湾流域流出水対策推進会議が、学識者や地元住民らをメンバーに発足し、守山市内で初会合を開いた。参加者からは「湖底のしゅんせつが欠かせない」「農業の転作を見直すべき」といった意見が出ていた。
 推進計画は10月までに作成し、県環境審議会が第5期計画でまとめて県知事に答申する予定。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2006年06月28日 09:15 in 自然環境関連

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