多度津町栄町の桜川で25日、多度津幼稚園(嶋田節子園長)の園児約30人がコイやウナギを放流した。子どもたちに自然を大切にする気持ちを持ってもらおうと同町環境課が毎年実施している。
多度津地区淡水魚養殖組合(大森敏和組合長)がニシキゴイやウナギ計1300匹を提供。同課によると、コイやウナギは川底の汚泥やプランクトンを食べるため、川の浄化にも役立つという。
堤防に集まった園児たちは、ピンクやオレンジのバケツに魚を入れ「ばいばい」「元気でね」などと声をかけながら川に放流した。コイヘルペスの影響で、今年は放流するコイの数を少なくしたため、ウナギ700匹を初めて追加。園児らはにょろにょろと逃げるウナギを懸命につかまえて川に放し、元気に泳ぐ魚たちに手を振っていた。
放流が終わると園児らは「町や川をきれいにすることを約束します」と元気に声を合わせた。【矢島弓枝】
4月26日朝刊
(毎日新聞)