川や湖沼の水温が上がる季節を前に、コイヘルペス病の広がりを防ぐための説明会が24日、石川県庁で開かれ、市町の担当者ら約40人が出席した。
コイヘルペス病は、コイヘルペスウイルス(KHV)が原因。コイからコイにうつるウイルスで、マゴイとニシキゴイが感染する。水温が18〜25度くらいの時に発病しやすい。発病すると動きがにぶくなり、エサを取らず、死んでいく。人には感染せず、感染したコイを食べても人に影響はない。
ウイルスは1997年にイスラエルで発見。日本では2003年に茨城県の霞ケ浦で初めて確認されている。石川県では04年7月に初めて能美市内の養魚場で4匹の感染が確認され、3293匹が焼却処分となった。05年までの2年間で計21匹の感染が確認され、計6277匹が焼却処分されている。
県水産課は、コイに異常があった場合の連絡の仕方や、コイを元いた場所とは別の川や湖に放流しないように呼びかけていくことなどを説明していた。【池内敬芳】
4月25日朝刊
(毎日新聞)