2006年04月28日

ラムサール条約:登録の藺牟田池、外来魚の再放流禁止へ−−薩摩川内/鹿児島

 ◇市、7月から条例施行
 国際的に重要な湿地保全を目的としたラムサール条約に登録されている薩摩川内市祁答院町の藺牟田(いむた)池で、釣った外来魚の再放流(リリース)を禁止する条例が定められ、7月から施行される。【松谷譲二】

 生態系の保全を目的に、藺牟田池の施設管理などに関する「自然公園施設条例」に新たに盛り込まれる。条例では、オオクチバス(通称・ブラックバス)やブルーギルなどの外来魚を対象に、釣った魚を再び放すリリースを禁じる。ただし、違反者への罰則はない。市は、池近くに魚の回収箱を設ける。
 藺牟田池は昨年11月にラムサール登録された。環境省の絶滅危惧(きぐ)1類に指定されるベッコウトンボが生息し、幼虫が外来魚に食べられている恐れのあることが指摘されている。
 同省野生生物課によると、日本一の琵琶湖を抱える滋賀県と佐賀県、島根県の一部でも同様の取り組みをしており、滋賀、佐賀両県では県内全域の河川や湖沼が対象。佐賀県では4月から、悪質な違反者の氏名や勧告内容を公表することを決めている。

4月27日朝刊
(毎日新聞)

+Yahoo!ニュース- 鹿児島-毎日新聞

Posted by jun at 2006年04月28日 10:05 in ブラックバス問題, 内水面行政関連

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