2006年04月10日

越冬コイ、飛騨・瀬戸川に戻る 避難先の池から1000匹

 【岐阜県】飛騨市古川町の古い町並みを流れる瀬戸川で8日、越冬のために池に移していたコイを、再び川に放流する“引っ越し”作業があった。赤や黒色のコイ約千匹が、川に戻されて元気よく泳ぎ、白壁土蔵の続く町並みに彩りを添えた。

 瀬戸川は冬の間、住民が雪を流して捨てるため、コイが生息できない。このため住民有志らが毎秋、高山市国府町の養鯉(ようり)業布勢四郎さん(77)方の池にコイを移し、越冬させている。

 この日は雨模様で、水温6度とまだ寒さが残る雰囲気。雨具を着た住民ボランティアや市職員ら約15人が、池から体長80センチもあるコイを軽トラックに乗せて川岸まで運搬。シートを滑り台状にして荷台から一気に流し込んだり、細い路地には網で運んだりして、コイを川に戻した。

 昨年はコイヘルペスウイルス対策で放流を4月末にずらしたが、今年は影響も落ち着き、例年通りの時期に戻した。付近住民は「コイが戻るとうれしい。やっと春になって、祭りが来るなと感じる」と笑顔を見せていた。 (島崎 諭生)
(中日新聞)

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Posted by jun at 2006年04月10日 12:36 in KHV関連

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