2005年12月31日

河北潟:よみがえれ 5回にわたり、外来植物を除去−−NPO/石川

 ◇冬空の下、泥だらけで市民も協力
 NPO法人河北潟湖沼研究所が、環境省のモデル事業の選定を受け、河北潟の水路に侵入した外来植物や枯死した水草を除去し、水質浄化と水生植物の保全を目指すプロジェクトに取り組んだ。10〜12月の3カ月間に計5回、作業をし、取り除いた量は約6トンにのぼった。来年2月には、活動の成果を報告するとともに、河北潟の外来種問題について考える集会を予定している。【関野正】

 河北潟では1995年、北アメリカ原産とされる外来植物「チクゴスズメノヒエ」が侵入したといい、現在では水辺の至る所に巨大な群落をつくっている。既に希少な存在となっている河北潟の在来種「アサザ」「トチカガミ」「ミクリ」などの群落にもチクゴスズメノヒエは入り込んでいるという。
 同研究所は、今年度の環境省「いきづく湖沼ふれあいモデル事業」の選定を受け、こうした希少植物の群落に絡みつくように繁茂したチクゴスズメノヒエの除去に取り組んだ。
 活動は10月と11月にそれぞれ2回、12月に1回の計5回。毎回十〜二十数人の市民が参加した。作業は重労働だったが、回を重ねるうちに、長い棒やロープの先にカマやくま手を組み合わせた専用器具を手づくりして、効率を上げていった。参加者も徐々に作業に慣れ、最後の活動になった12月11日には、雪の降る中、2389キロを取り除いた。
 同研究所理事の高橋久さん(44)は「泥だらけになる活動で、最後までやってくれる人がいるのかと心配したが、取り越し苦労だった。意外に楽しい“イベント”で、参加者も充実感を持って終えることができたと思う」と満足そうだった。12月30日朝刊(毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-石川-毎日新聞

Posted by jun at 2005年12月31日 11:16 in 自然環境関連

mark-aa.jpg