2005年12月21日

トマト授粉のハチ、環境省規制へ…生態系へ悪影響

 温室トマトの授粉に使われるセイヨウオオマルハナバチについて、環境省は19日、特定外来生物被害防止法(外来生物法)の規制対象に指定する方針を決めた。

 同日開かれた専門家会合が指定を了承した。来春にも正式に指定される見込みで、輸入が許可制になるほか、温室から逃げ出さないようネットを張ることが義務づけられる。

 このハチはヨーロッパ原産。従来のトマト栽培ではホルモンで強制的に実をつけさせてきたが、このハチを授粉に使うことで大幅な省力化が可能になった。

 国内では1991年に利用が始まり、現在は温室トマトの栽培面積の4割で導入。年間に約7万コロニー(集団)が輸入されている。しかし、温室から逃げ出して、在来のハチの巣を乗っ取ったり、野生植物の授粉を妨げたりするなど、国内の生態系への悪影響が指摘されていた。
(読売新聞)

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Posted by DODGE at 2005年12月21日 10:45 in 自然環境関連

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