2005年12月07日

渇水:県民に節水呼び掛け、県が対策本部設置 漁船の航行に影響も−−琵琶湖/滋賀

 ◇水位、マイナス78センチに
 琵琶湖の水位が5日午前6時現在で基準マイナス78センチまで下がり、渇水対策本部(本部長、安藤よし子副知事)を設置した県は、同日午後から本部員会議を開いた。安藤本部長が9月末以降、琵琶湖の水位が下がり続けていることを説明。▽大津市、草津市などで漁船の航行に影響が出ている▽大津市堅田地区で消防用水の琵琶湖からの直接取水が困難になっている――などの事例が報告された。【森田真潮、高田房二郎】

 渇水対策本部は、水位がマイナス75センチを下回り、さらに低下が見込まれる場合に設けられる。設置は10〜11月にマイナス99センチを記録した02年度以来で、県は県民に節水を呼びかけている。
 県はこの日、国土交通省近畿地方整備局に対し、節水への取り組みや瀬田川洗堰(ぜき)のよりきめ細かい操作をするよう文書で要望。琵琶湖総合開発でできた取水施設などを管理する独立行政法人水資源機構関西支社には、内湖の水位維持や湖辺の環境調査の強化などを求める要望書を提出した。
 大津市も「渇水対策連絡会議」を設置。全部局に対し市内の渇水による影響などを調査し、さらに水位が低下した場合に予測される影響や課題を報告するよう指示した。
 彦根地方気象台によると、今冬の近畿地方の降水量見込みは平年並みないしやや多め。県水政課は「取水制限を検討する水位の目安はマイナス90センチ程度。降雪減による雪解け水の減少傾向もあり、このまま水位低下が続いた場合、来年の春先に水位が回復するかどうかも危ぶまれる」としている。12月6日朝刊(毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-滋賀-毎日新聞

Posted by jun at 2005年12月07日 12:45 in 自然環境関連

mark-aa.jpg