2005年11月26日

生態系に深刻な影響 河川汚染でWWF警告

 【モスクワ25日共同】世界自然保護基金(WWF)ロシア支部のミタソフ情報局長は25日、中国東北部を流れる松花江が化学工場の爆発で汚染された問題に関連し、「(下流の)アムール川では多くの魚が死ぬほか、川底の植物などにも多大な被害が出るだろう」と述べ、有毒物質の流入でアムール川の生態系に深刻な影響が出ると警告した。

 また「すでに明らかになっているベンゼン以外にも、もっと毒性の強い物質が流入しているのではないか」と指摘。中国側にすべての有毒物質を分析する技術がないため判明しないだけだと述べたが、毒性の強い物質流入の根拠については明らかにしなかった。
 タス通信によると、ロシアの専門家はトルイジンやフェニルアミンなどの有毒物質が含まれている可能性があると指摘。WWFロシア支部は中国との国境地帯に研究者を派遣、定期的に水質検査を実施して有毒物質の確認作業を続けている。
(共同通信)

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Posted by jun at 2005年11月26日 11:24 in 自然環境関連

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