世界遺産に登録されている鹿児島県の屋久島で、本来は島に生息していないはずのタヌキが捕獲された。雑食性でウミガメの卵に被害を及ぼす可能性もあり、環境省屋久島自然保護官事務所は「生態系が壊される」と駆除を進める方針だ。
タヌキは島外から持ち込まれたとみられ、1990年代初めから住民の目撃情報があった。同事務所は昨年11月に初めて捕獲。胃の内容物を調べると、昆虫や動物の卵の殻のようなものが見つかった。
ことし8−10月に60個のわなを仕掛けたところ、島内全域で計13匹が捕獲され、うち10匹は子どものタヌキだった。(共同通信)